CDI logo  トップページプロジェクトファイル ⊃ 国際コンペ (最終更新 2002年10月16日)

大阪駅北地区国際コンセプトコンペ

 CDIは、現在、「大阪駅北地区国際コンセプトコンペ」の事務局業務委託を受けて、作業を進めております。(主催:大阪駅北地区国際コンセプトコンペ実行委員会(都市基盤整備公団、日本鉄道建設公団、関西経済連合会、大阪商工会議所、大阪府、大阪市))

 JR大阪駅の北側に広がる梅田貨物駅の用地を利用して、新しいまちづくりのコンセプトを提案してもらうもので、すぐにでも実施段階へと進む都市再開発の将来を左右する重要なコンペとして、内外から注目され、また、よりよい成果を得られるように努力しているところです。

 詳細は、専用ウェブページ http://www.osakacompe.jp/ をご覧下さい。(閉鎖されました。200410)


CDIとコンペ(設計競技)

河合 満朗 (CDI取締役・主任研究員)kawai@cdij.org

1.コンペとの出会い―――大阪国際平和センター(ピース大阪)

 CDIがコンペと初めて出会ったのは、1988年の大阪国際平和センター(ピース大阪)の建築設計コンペ。CDIでは、それまでに多くの文化施設のソフト・プラン作りを手がけてきた。しかしその多くがハード先行型のプロセスが多かった。大阪国際平和センターでは基礎調査及び基本構想から手がけ、徹底的にソフトの設計を先行させ、そのソフトにあわせてハードのあり方や設計を考えるという、当時では珍しいほどの「理想的」な施設整備のプロセスをとることができた。

 そして「平和の施設」の名にふさわしく、その設計・デザインの決定もオープンなものにしたいと考えた。いわばコンペを参加型の施設作りの手法の一つとしてとらえて実施したといえる。平和の施設は、丹下健三氏の広島原爆資料館を嚆矢とするが、あの施設もコンペの当選案であった。このことも施設作りの仕上に取組むとき、念頭にあったことはいうまでもない。

 ピース大阪では、クライアント(大阪府・大阪市)の理解もあって、一般公開コンペを実施することができ、30歳代の若手建築家からの応募を中心に、253件の応募があった。このときの当選案は、若き建築家集団シーラカンスのものであった。以後、埼玉県平和資料館のコンペなどがこうした平和施設の建築コンペに続いていった。

 しかしこのとき、2つのことをやり残した、という感慨があった。1つは諸般の事情で、国際コンペとできなかったこと。1つは、審査結果に対してある建築ジャーナリズムが、婉曲にではあるが批判したことから、審査の公開性に課題を残したことであった。

2.国際コンペへ―――姉妹港文化交流館(現ふれあい港館「ワインミュージアム」・大阪市)

 国際コンペへの取組は意外と早く実現した。1992年の姉妹港文化交流館(現ふれあい港館「ワインミュージアム」)であった。このコンペは、大阪港の姉妹港であるフランス・ルアーブル港公団の協力のもとに、フランス人建築家5名の指名コンペであった。

 このコンペは、指名コンペではあったが、同公団のアドバイスを受けながら指名すべき建築家や審査委員の選定などを行い、著作権等に関する国際的取扱いに関する調査もあわせて行い、貴重な国際コンペの体験をすることができた。 この頃、「まちづくり(都市計画)」でこの建築コンペの手法が使えないだろうか、というアイディアが浮かんだ。

3.まちづくりの国際コンペへ―――京都市グランドビジョン

 1998年、数年間にわたって暖めてきたアイディア―――まちづくりの国際コンペが実現した。京都市のグランドビジョンの策定の一環として行なわれた 「国際コンペ――21世紀京都の未来」がそれである。21世紀の京都のあるべき姿とその実現のための具体的なプロジェクトの提案を求めるこの「まちづくりコンペ」では、43カ国から554の応募があった。このコンペでは、京都をテーマに都市計画から都市論まで広い分野に呼びかけ、表現形態をフレキシブル(パネル/論文、日本語/英語)にしたため多様な作品群が寄せられた。

 ここに大阪国際平和センターから始まった、大規模な国際コンペのノウハウがCDIで確立されたといっていい。また、建築単体から始まったコンペという手法が、まちづくりへも広がり、しかもこのまちづくりも、京都市という都市ビジョンを対象とすることから、大阪駅北地区という具体的な24haの地区を対象とするまでのバラエティをもつことができるようになった。

 建築であれ、まちづくりであれ、コンペという手法は、そのやり方次第という条件付きではあるが、豊かな可能性を持っていると思う。そしてコンペの成果は、そのコンペを行なう地域・都市の「民度」が反映されるものだと思う。だからこそ逆に、コンペという手法は、その地域・都市の建築やまちづくりの「民度(感度)」を豊かなものにすることもできる。そしてそこではコンペのプロデュースの力量が問われるわけである。

株式会社シィー・ディー・アイ   http://www.cdij.org/pf/osakacompe.html (2002/10/17-)