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遊気舎デヴィッド・ルヴォー惑星ピスタチオ|| 事業趣旨
1995年シンポジウム1996年ワークショップ舞台芸術総合センター(仮称)計画


プログラムA
遊気舎ワークショップ「おなかからエイリアン」

[終了いたしました。ここではその内容を簡単にご紹介します。]


ワークショップ実施要綱
募集開始からの経緯
オーディションの様子
ワークショップ受講者一覧
公開プログラム
講師プロフィール

ワークショップ実施要綱

日程
8月25日(月)〜31日(日) 13:00〜18:00(31日のみ19:00まで)
講師
後藤ひろひと、久保田浩、楠見薫、うべん他
参加費
無料
開催場所
陳列館ホール(生き生き地球館内)大阪市鶴見区緑地公園内

募集対象
演劇活動の有無は問いませんが、新しい表現活動を志向する方で全日程とも参加可能な方。
募集人員
20名(予定)
応募締切
7月4日(金)必着で締め切りました。
オーディション
劇団による書類選考の上、8月3日(日)に実施しました。


募集開始からの経緯

 5月19日(月)のプレス発表の後、新聞、情報誌への情報掲載や、ホール、劇場、公民館でのちらし設置、インターネットのホームページによる情報公開などを通じて広報を行いました。
 応募にあたっては所定の応募用紙に400字の自己PRを書き、写真二点(「私たちを笑わせてくれるもの」「お気に入りの場所で、自信のあるポーズ」)を添付して申込む形としました。
 7月4日(金)の締切りまでに、合計73人(男21人、女52人)の応募がありました。その地域別、および年齢別の内訳は、以下の通りです。
 地域別内訳

大阪市内14
大阪府(大阪市外)25
滋賀県3
京都府4
兵庫県18
奈良県3
東京都1
愛知県1
香川県1
広島県2
福岡県1
 年齢別内訳
年齢人数年齢人数
15歳123歳11
16歳724歳7
17歳225歳4
18歳726歳2
19歳627歳2
20歳730歳2
21歳931歳1
22歳433歳1

 劇団による検討の結果、応募者全員にオーディションを受講していただくことになりました。

オーディションの様子

 1997年8月3日(日)、参加者選考オーディションを、旧梅田東小学校体育館で行いました。

 講師:久保田浩、谷省吾、荻野達也、楠見薫
 受講者数:73名

●受講者を前に最初の挨拶
遊気舎座長・久保田浩氏

 お早うございます。遊気舎の座長、久保田浩です。遠方からの応募者もありました。暑いところをご苦労さまです。
 今日のオーディションは、一言で言うなら「堅くならずに遊んで下さい」という感じでやりたいと思います。後にするワークショップにおいても遊んでもらうというのが目的で私たちはやりたいので、今日もみんなの普段遊んでいる時のテンションをうまく引き出せるように「頑張らずに」いい感じで、自分を表現して下さい。
 皆さんのお手元に、先日大阪公演を終え、8月中旬から9月にかけて東京、名古屋で公演する「じゃばら」の台本の一部をお配りしています。この台詞を含めて、4項目ほどの「遊び」を用意しましたので、一緒に楽しんで下さい。

●オーディション課題
 オーディションは受講者73名をA、B、Cの3グループに分け、順番に、以下の4つの課題に、取り組んでもらいました。

(1)A・Cグループ 用具を使わず、ドッジボールで遊ぶ様子を表現する(15分)
   Bグループ   用具を使わず、縄跳びや大なわとびで遊ぶ様子を表現する
(2)粘土細工表現(15分)
(3)2人向かい合わせでののしり合い(10分)
(4)遊気舎公演「じゃばら」冒頭の1シーンの台詞の抜き書きを、身体表現つきで読む(15分)

Photo of audition

(写真:オーディション風景:2人向かい合わせで ののしり合いをする。)

 その後、選考の時間のあと、すぐに、講師から、講評とワークショップ受講者の名前とが発表されました。

●結果発表前の挨拶
林信夫プロデューサー

 お疲れさまでした。私たちはオーディションというのは引き算ではなしに足し算という風に考えていますから、皆さんの今後伸びていかれる可能性みたいなものを審査の対象としています。あがってしまって力が出せなかったという人もあるかと思いますが、全然がっかりすることはありません。このオーディションがすべてではありませんから。
 ただし、オーディションなどで自分をアピールできるかできないかということは大切なことで、自分が誰であるか、常に選ぶ人に対してアピールする、舞台に立ったら客にアピールするということはすごく大切なことです。これからも、自分の力をどんどん発散していくということを心がけて、取り組んで下さい。

●結果発表及び評
久保田浩

 こういう「舞台芸術ワークショップ」という企画を催していただくようになりまして、皆さんと同じように私たちも参加させてもらっているような形なので、大阪市の皆さんをはじめスタッフの皆さん、ありがとうございます。お疲れさまでした。
 発表ということなると、非常に責任感のある役目で緊張してしまいますね。
 今回のワークショップは20人前後で進めたいなということで、やはり応募人数が多かった分、その全員に対しオーディションをするという形をとりました。
 でも、先ほどプロデューサーが言われたように、一人ひとりを○か×かと判定しているわけではありません。皆さんは、僕らが見逃している部分をまだまだたくさん持っていると思います。今回の1時間足らずのオーディションではまだまだ発揮できていない、多分皆さんは1時間のオーディションが終わって外に出たとたん、「あーっ、しまった」とか思われたと思います。オーディションというのはそんなものです。だから僕らも、限られた面だけを見て選んでいるのであって、○か×かというのではけっしてないのです。

 この後、ワークショップ受講者を発表し、落選者に対して、次のようなコメントがありました。

●落選者に対してのコメント
久保田浩

 ワークショップはブームですが、ワークショップで教えられることが演劇をするための糧であるということは全くありません。ワークショップで見つけることを、普段の生活の中でいかに見つけられるかということが大事なのであって、だから別に受けられなくても、問題はない。普段の生活の中でどれだけ楽しく過ごせるか、ということが一番の糧になるのです。そのことを、気づくか気づかないかという差はありますが。
 だから私も、がっちり教え込むワークショップをするつもりはなくて、みんなで楽しく遊べたらいいなと思っているのです。ワークショップが受けられなくても、くよくよする必要は何もありません。
 では、またの機会にお会いしましょう。


ワークショップ受講者一覧

名前住所職業・芸歴
宇奈手 康紀兵庫県加東郡社町大学生、大学劇研
岡元 香乃大阪府羽曳野市学生、関芸附属演劇研究所
小野 英弥大阪府河南町大阪芸術大学舞台芸術学科
包守 孝治大阪市生野区
神里 盛仁兵庫県芦屋市学生
清田 知香奈良県奈良市OL、劇団フジ、ショーカンパニー
久保 優子大阪府河南町学生
黒石 智幸兵庫県神戸市甲南大、大学劇研
桑垣 恵子大阪府枚方市会社員、東映俳優養成所
小坂 浩之京都府京都市学生、佛教大学劇団紫
鈴木 恵実理大阪府羽曳野市学生
畳谷 浩伸大阪府摂津市アルバイト
田部 典子兵庫県加東郡社町大学生、大学劇研
谷上 愛大阪府和泉市学生
津田 博子大阪府大阪狭山市大学生
天明 瑠理子大阪府茨木市役者、主婦、青年団
中西 悠奈良県大和郡山市大学生
中山 亮大阪府河内長野市(株)金井舞台、劇団パンジー
長峰 和良兵庫県豊中市フリーター
福元 ひと美兵庫県瀧野市ヒラタオフィス大阪
宮下 牧恵大阪市住之江区高校生、大阪府立住吉高校
森崎 正弘滋賀県大津市フリーター、役者、劇団フジ
吉田 昌史大阪市港区BMT
渡辺 琢磨福岡県久留米市学生、大学劇研、劇団C-エリアステーション
(以上、24名・男女各12名・あいうえお順)

公開プログラム

 創造過程の一端に触れていただけるよう、最終日の模様を一般の見学者に公開いたしました。
Photo of Program open to the public

(写真:公開プログラム風景)

日程
8月31日(日)18:00〜19:00
開催場所
陳列館ホール(生き生き地球館内)大阪市鶴見区緑地公園内
募集人数
100名(応募者多数の場合は抽選)
参加費
無料
募集締切
7月7日(月)必着で締め切りました。

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劇団プロフィール

遊気舎

1970年、横井新が「上方小劇場」を設立。関西アンダーグラウンド演劇の草分け的存在と言われる。長らく関西を拠点に活動を続けるが、87年、横井が満遊気に改名したのに伴い、劇団名を「遊気舎」に改める。90年、満遊気の引退に伴い後藤ひろひとが第2代座長に就任。劇団員も大幅に入れ替わる。当時の劇団員で最年少ながら、そのセンスと才能を認められて、現在の遊気舎ワールドを築き上げた人物。96年、後藤が座付作者・演出家となり、第3代座長に看板男優の久保田浩が就任。代表作は、新生遊気舎の原点となった「ラテンキング」、禁断の世界を重厚なタッチで描いた「じゃばら」・「とかげ親父」、後藤が愛してやまないケルト世界を題材にした「ダブリン」シリーズなど。また、遊気舎プロデュースとして上演した「びろ〜ん(Belong)」もギャグの傑作として高い評価を得ている。

 詳しくは、遊気舎の
ホームページをご覧下さい。

宛先・お問合せ先

大阪市市民局文化振興課「ワークショップ」係
〒530 大阪市北区中之島1−3−20
TEL. 06-208-9167
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